インタープリターブログ/県民の森(栃木県)

 

小さな動物たちの春

 


ここ数日で、すっかり春めいてきました県民の森です。 

宮川渓谷も積雪がほぼ消え、ミソサザイがかしましくさえずっています。 
水も温み、流れに入っても冷たさで痛くなることもなくなりました♪ 

と、どこかから「オァァァアッ、オァァァアッ」と鳴く声。 
アカガエルの仲間の声です! 

声をたどり、沢の岩場の水溜まりをのぞいてみたら…  
ありました! 
今年初確認の、アカガエル類の卵塊が2個!! 

案内員2号、さっそく崩さないようにソーーーーッと触ってみます。 
はー、一年ぶりですよこの触感・*:.。. .。.:*・゜゚・☆ 

まだ産んでそう時間がたっていないのか、水分を含みきっていないようで、ちょっと表面に硬さがありましたが、まぎれもなく一年でこれからの時季しか味わう事の出来ない触り心地です♪ 

ちなみに触感から、ヤマアカガエルのものと思われます。 
(カエルの卵塊は強く触ると崩れてしまうので、触れるときは水から揚げないようそっと触れて下さい) 

 
水の底をよく見ると、枯葉がゆらゆらと動いていました。 

流れの無い水溜まりなのに、変ですね…? 
と思って目を凝らしたら、なにやら枯葉は丸くカットされたものが貼りあわされていて、しかも中になにかいそうな動き… 

水棲昆虫トビケラの仲間の巣でした! 
なかにイモムシ状の幼虫が入っています。 

ちょうどミノムシのみのみたいな感じですね〜 


あと、昨日カタクリのつぼみが確認されましたが、3/21にその近くの日当たりのよい斜面を見ていたところ。 
ガサガサと枯葉の中で動くものあり。  
ぴょこ。 

 
ニホントカゲでした。
んまあ、りっぱな成体(*^_^*) 

鼻先から尻尾の付け根(頭胴長)まで10cm以上はあったでしょうか。
ニホントカゲとしては大きめの個体でした。 

 
見られているのに気付いたのか、あわててまた枯葉の山に入っていきました。 

小さな動物たちも、春になり動きが活発になってきています。 
明日は誰と会えるかな〜♪ 


(遠山)
自然情報(動物) | 2014.03.26 Wednesday 16:58 | comments(0) | - |

【お知らせ】確認いたしました。

暖かかったり、寒かったりと気温の変化が大きくなってきました。
皆さま、体調の変化にはお気を付け下さい。

本日の県民の森展示館周辺は太陽が
雲に隠れたり隠れなかったり。
穏やかな日になってます。



そんな午後1時過ぎになりますが、
案内員1号、ヒレンジャク3羽を確認いたしました。

(写真が無いので、案内員1号の絵で失礼いたします。)
県民の森的には、今年初確認になります。
今年は帰り道になったみたいです。

詳しくは、展示館で案内員に聞いてみてください。


写真撮影の際は、周りに気を付けて撮影してくださいね。


(石下)
自然情報(動物) | 2014.03.15 Saturday 14:14 | comments(0) | - |

豪雪時のシカ

古い話題になり恐縮ですが、先月中旬の関東甲信越の豪雪のあとのことです。 

大雪から一週間ほどたったある日の夕刻、まだまだ雪がうず高く積もったままの森林展示館玄関から外に出ると、鳥獣救護舎のほうから鳥獣保護員Mさんがちょいちょいと手招きしています。 

(以下、2/22撮影)
 
なんだろう?と行ってみると、だまって裏の斜面を指さされています。 

ん? 
うわっ!シカがいっぱいいる!! 

森林展示館〜鳥獣救護舎うらの斜面は、数年前の全伐で草地になっているのですが、そこの上から3段目ぐらいまで、シカがびっしりいます。 
ざっと見で100頭以上はいたはず。 
 
ここの斜面は急峻だし、日当たりも良いので、雪が浅く地面も見え始めていました。 
そこに出ている草を食べに来ていたのでしょう。 

大雪の年には、よく観察される現象だそうです。 
奥山が雪に埋もれて餌がないので、こうやって道路近くや日当たりのよい草地など、数少ない露出した地面を求めてシカが大集団になるのだそうで。 

食べるのに夢中です。 
よほどひもじいのか、こちらに気づかないのかな? 

あ、気づかれた(^_^;) 
みないっせいにこちらに耳を向けました。 

実は一枚前の写真も、ちゃんと耳はこちらに向けていました。
気にしつつも食べるのをやめられなかったんですね〜 

 
このあと、数頭が「ピィッ」と警戒の声を出すと、わさわさと逃げ始めました。 

といっても、逃げ切らず、すこし移動したらまた食べ始めました。 
隠れる場所の無い斜面で、すぐ近くで人間が観ているからよっぽど怖いだろうに、この餌場に未練があるのでしょうか。 

野性動物が自然の中で生きることの、厳しさを垣間見た日でした。 
(このあとも、しばらく数日間、大きな集団を見ることができました。) 


(遠山)
自然情報(動物) | 2014.03.10 Monday 15:55 | comments(0) | - |

ウサギ足跡クイズ(答え合わせ)

 


今日も良いお天気の県民の森です。朝からツグミの声もします。

雪に反射した朝日がキラッキラに眩しすぎて、雪盲が心配なぐらいです。 
雪遊びのみな様も、雪盲にならぬよう、サングラスやゴーグルで眼を守りながら遊んでくださいね。 

先週末の大雪からしばらく晴天が続いていましたが、今週末はまた雪の予報です。
前回の雪かきの筋肉痛がまだ冷めやらぬ案内員2号ですが、そろそろ雪が硬くなってきたので、新雪が楽しみだったり。 

災害にならない程度の、適度な降雪を願います。

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さて、前回のブログで動物の足跡を紹介いたしましたが、その文末クイズの答え合わせです。 


さーて正解は!? 
じゃん。  
いかがでしたか? 

小さく(たいていは)縦に並んでいるのが前脚、その先の大きな平行に並んでいるのが後脚。 


では具体的に、どのような足運びで跳ぶかですが、良い写真がないので案内員2号ひさびさにペンをとり、拙作にて説明させていただきます。 

 
大きな後脚で蹴り出し→  
(1)(2)前脚で着地した後→  
(3)それと刺し違いに後脚を着地→ の繰り返しとなります 

 
体育の跳び箱のときの体勢と似ていますね。 
ノウサギはおおむね、このような足運びで前進するそうです。 

たどっていくと、休憩したり、止まって立ち上がったらしい跡があったりして、夜の彼らの行動が目に映るようで楽しいですね。 

ただし猟師さんによれば、ノウサギはキツネなど捕食者の追跡をまくため、自分の足跡をバックで踏みなおしてごまかす「止め脚」という歩き方もするそうです。 
雪の中で、急にウサギの足跡が途切れたら、それなのかもしれません。 


 (遠山)
自然情報(動物) | 2014.02.13 Thursday 15:02 | comments(1) | - |

雪が降ったらアニマルトラッキング♪

 


2/8.9の二日間は関東圏では大雪警報も出る大荒れのお天気でしたが、皆様の地方はご無事でしたでしょうか? 

県民の森ではここ一週間の降雪により、昨日の案内員1号の記事でお伝えしたように、待ちに待った本格的な積雪となりました。 

積雪があるなら、ぜひともおすすめしたいのがアニマルトラッキング。 
夜の間に野性動物たちが雪の上に残した跡をたどる、という自然観察法です。 


では遊歩道にレッツゴー! 
 
創造の滝もこんなかんじになってて、なかなか雰囲気が良いですね♪(2/9撮影) 

ここから先は、2/5に撮影したものです。 
 
野鳥のものと思われる足跡。
ツグミ、イカルサイズでしょうか? 

両足揃えて、チョンチョンと跳んでいますね♪ 
ツツジの植え込みの下を、縦横無尽に歩き回っていました。
植込みの下は土が見えていたので、エサでも探し回っていたんでしょうね。 

 
シカの足跡もたくさん。 
2本の半月型のひづめの跡が残り、コーヒー豆みたいです(笑) 

 
シカの足は前後に2本ずつ・合計4本のひづめがついていますが、ほぼ前の2本だけが地面に跡を残します。 
後の2本は「副蹄(ふくてい)」といって、脚の高い位置についているのでめったに跡が残りません。 

ちなみにイノシシも4本ひづめなのですが、副蹄は足の低い位置についているので、ほぼ必ず跡が残ります。 
それがシカとの見分け方…とよく言われるのですが、じっさいはシカも斜面やぬかるみで踏み込んだりすれば副蹄もつくので、決定的な決め手にならないのが現実。 

そこで、もっと解りやすい見分け方を研究者の方から教わったのが、  

 ・シカ=ひづめ(指)はあまり開かず、コーヒー豆みたいな足跡
 ・イノシシ=ひづめ(指)を大きくチョキの形に広げ、チューリップが開いたような足跡 

そう知ってから見てみると、なるほどまったく違う様子が見えてきました。 
文献だけを見ていたのでは、解らなかったことですね。
やはりフィールドはよく知ってる人と歩くのが一番です。 

 
ノウサギの足跡も縦横無尽に残っていました。 

「こちらからこちらに向かって、ここで止まって…」とか考えながら追いかけると、とても面白いです。 

 
これなんか、指の跡がはっきりついています。 
ネコなんかよりずっと大きいですよね。 

 
こちらは典型的な、ノウサギの歩行跡。 

さてここでクイズ! 
どれが前脚・後脚で、どちらが進行方向でしょーか! 


答えは次回の記事にて〜♪ 


(遠山)
自然情報(動物) | 2014.02.11 Tuesday 14:51 | comments(0) | - |

冬鳥情報など

 


今日から12月ですね、暦の上ではディセンバーです。(古い?) 
12/1は二十四節気の小雪(しょうせつ)と大雪(たいせつ)のちょうど中間。

冬本番ですね。 

 
ここのところ毎日、朝方には氷点下になるようで、霜柱と霜が出勤の頃にもまだ、草陰に残っています。 

 
宮川の流れも、冷たそうです。 


さて、県民の森は野鳥観察地として、ひろく関東圏内のみなさまにご利用いただいておりますが、冬鳥の姿も増えてきました。 

10/中旬ジョウビタキ初確認 
10/24カシラダカ初確認 
11/15ツグミ初確認 

昨日のパトロールでは、ルリビタキ、アオジ、ベニマシコも観察できました。 
カラ類も混群をつくりはじめ、カケス、コゲラの声も良く響いています。 
ミヤマホオジロもそろそろ来るころです。 

 
ところで、あまり知られていないようなのですが、森林展示館は、ビジターセンターの機能も持ち、窓口では常駐のインタープリター(=案内員)が、自然情報や道路情報などをご案内しております。 
マロニエ昆虫館・管理事務所の前にあり、入館無料(ここ重要)なので、森を歩かれる際にはぜひお立ち寄りください。 

構内全域の遊歩道地図の載った「県民の森案内図」も、森林展示館にて配布しておりますので、窓口にてお気軽にお尋ねください。 


(遠山)
自然情報(動物) | 2013.12.01 Sunday 10:35 | comments(0) | - |

可愛いお客さま

本日も、栃木県民の森は良いお天気です。


紅葉も見ごろを迎えているので、暖かくしてお越しください。



先日、池の周りを歩いていたら、とてもかわいい来館者が・・・・・・

ちらり


じー・・・・・・


よいしょ

ふわふわの毛が可愛いタヌキさんです。
木の実を食べに来たのかな?
それともお家に帰る途中?
側溝の中を移動している姿を見ると、
案内員1号は、とある映画を思い出します。



栃木県の一部では、「ムジナ」といえばタヌキを指し、
逆に「タヌキ」の名がアナグマを指したり、
タヌキとアナグマを区別しないで、一括して「ムジナ」と呼ぶ地域もあるそうです。

「ムジナ」は地方によって
タヌキ・アナグマ・ハクビシンのどれかを指すらしいです。

案内員1号の家では「タヌキ」と呼んでいますが、
皆さまのお家では、何て呼んでいますか?

(石下)



 
自然情報(動物) | 2013.11.19 Tuesday 12:03 | comments(0) | - |

晩秋の陽光

 


先にもこちらで告知しましたが、ただいま県民の森では、11/9(土)モニタリングツアー「紅葉のミツモチ登山」の参加者を絶賛☆募集中です。 

詳しくは県民の森HPにて! 
締め切りは週明けの11/6(水)と、期日があと少しなのでお急ぎください〜♪


*********************************** 
台風27号以降、ピカピカの秋晴れがつづく県民の森です。 

台風26号の強風被害の爪痕も生々しい森林展示館周辺ですが、季節は滞りなく晩秋へと進んでいますね。
今日から「霜月」、11月です。

ここ数日、宮川渓谷はじめ構内のあちこちで、チェーンソーの音が響いています。 
台風の被害とはいえ、紅葉の美しくなるこの季節に遊歩道の通行制限という苦渋の決断でしたが、倒木撤去はちゃくちゃくと進んでおります。 

宮川渓谷も開通まであと少し、いましばらくお待ちくださいませ。 
(現在、宮川渓谷以外の遊歩道コースはご利用いただけます。) 


ひさびさに、森林展示館裏の<ゴヨウツツジの森>に行ってみました。 
 
綺麗に紅葉しています♪ 
台風で葉が傷まなければ、今年はきっと見事だったでしょう… 

足元には、アザミにリンドウ、センブリの花たち。 
 
リンドウは特に、同じ花が咲いたり閉じたりしてを繰り返すので、けっこう長続きしますよね。 
「今日もあの株は咲いているかな?」と、通ったりもしています。 

こちらは、10/19に初確認の雪虫。 
 
今日も、日差しの中をふわふわ飛んでいました。 
雪虫が観察されると「そろそろ初雪かな?」とよく云われますが、晩秋の象徴のような昆虫です。 

「ユキムシ」という種名があるわけではなくて、アブラムシの仲間で羽があり、白い糸のような分泌物を身体につけて空中を飛ぶ種をまとめて「雪虫」と呼ぶようです。
 
体長も数ミリの小さい昆虫で、ふわふわの蝋状分泌物は青白く、飛んでいる姿はまるで、空中に小さな鬼火がポッと灯ったようです。 
なんとも寒々しく、冬が近いことを感じさせる生き物ですね。 


日光男体山では10/17初冠雪。 
高原山に初雪がくるのも、そろそろでしょうか。 


(遠山)
自然情報(動物) | 2013.11.01 Friday 15:06 | comments(0) | - |

昆虫たちの秋 アサギマダラ

 


今日は関東一円で気温がやや高めのようですが、県民の森は本格的な秋の風が吹いております。 

 
ナツツバキの葉もすっかり紅葉しました。 

 
秋といえば、赤トンボ。 
森林展示館下の池にも、アカネと付くトンボの仲間がたくさん訪れます。 

このミヤマアカネも、そのうちの一種類。 
夏からこの時期にかけては、大きな群れになるアキアカネに混じって、ひときわ瑞々しい朱色の目立つトンボがいたら、ミヤマアカネの成熟した雄です。 

 
先日、ガマズミの実を撮っていましたら、なにやらゴソゴソと動く影が。 
コロリと丸っこくて、白黒に桃色の模様のある、可愛らしい昆虫でした。 
トロリとした秋の午後の日差しに、キラキラと光っています。 

調べたら、アカスジキンカメムシというカメムシの仲間の幼虫ということ。 
体長は8mmほど。模様から、5齢幼虫(4回脱皮した幼虫)らしいです。 
成虫は「虫の宝石」と呼ばれ、強い緑の金属光沢に赤いラインの入る、とてもきれいなカメムシです。 
(ちなみにカメムシ臭は出さないらしい) 

成虫は知っていましたが、幼虫もこんなに可愛いとは知りませんでした♪ 

 
そして今日、八方ヶ原に近い少し標高の高いところ(900m付近)での自然情報収集中に出会ったのが、こちらの蝶。 
アサギマダラです! 

秋を迎え、高山帯から降りるところか、それとも南の地方へ渡る途中で立ち寄ったのでしょうか? 

周りをサラリと見渡しただけで、7頭確認できました。 
アザミの花から花へ、蜜を吸いながら移動していました。 
大きめの蝶が、ハラハラとゆったり飛ぶ様子は、とても優雅です。 

前翅の褐色模様のあいだは、名前のもとになった淡い水色=浅葱色(あさぎいろ)で、これがまた美しい蝶です。 
(残念なことに案内員2号のカメラの腕がヘッポコなので、色が飛んで白っぽくしか写っておりませんが…) 

 
ちなみに、こちらは雄だそうです。 
アサギマダラの雄は、このように後翅の裏側(閉じた時に表に見える面)に、「性標(せいひょう)」と呼ばれる黒斑があり、雌には無いということ。 

 
ということは、こちらは雌ですね。 


アサギマダラは、時に1000勸幣紊皸枡阿垢襪茲Δ扮鶺離の渡りの習性があるため、各地での研究情報を共有するネットワークが組まれているそうです。 
それを想うと、ハラハラとはかなげに飛ぶ姿も、たくましく見えてきます。


(遠山)
自然情報(動物) | 2013.10.07 Monday 15:24 | comments(0) | - |

ご飯の確保も一苦労?

 本日も県民の森は秋晴れの良い天気です。
里山では稲刈りが進みそうな天気ですね。
運動会もかな?



昨日、構内を歩いていた案内員1号。
道端で何やらウゴウゴと動く塊を発見。
写真を撮らずに見入る1号。
よく見ると、ニホントカゲさん(幼)と幼蛇さんの取っ組み合い。
2〜3分のうちに決着?がつき、ニホントカゲさん(幼)逃亡。
いや、ここは「難を逃れた。」と言った方が良いのかもしれません。

そして、その場に残った幼蛇さん。
(蛇が苦手な方がいましたらすみません。)
マムシに似ているような似ていないような・・・・・・
でも、マムシならニホントカゲさん逃げられないよね・・・?
毒あるし。


展示館へ戻り、図鑑等で調べて見たところ、
アオダイショウやシマヘビの幼蛇は、マムシや他のヘビの模様に似せることがあるんだそうです。
一種の擬態ですかね?
似ているって事は、安易に触ったり、突いたりしちゃダメって事ですね。

そして、食事としてはカエルが主なのですが、トカゲも食べるそうです。
と言う事は、1号が見たのは捕食風景?
逃げられてたけど。

それにしても・・・・
自分と同じ大きさのニホントカゲさん(幼)を食べようとするとは・・・・・
何日・・・・いや、何週間分ぐらいにはなったのでしょうか?
幼くても自然界はサバイバルですね。



(石下)
自然情報(動物) | 2013.09.28 Saturday 14:12 | comments(0) | - |

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