インタープリターブログ/県民の森(栃木県)

 

ヒシバッタの秘密


秋の匂いが日に日に濃くなって、
展示館周辺ではキバナアキギリがそこここで咲いています。


ツマグロキチョウも新鮮な秋型が見られるようになりました。

コオロギたちの声がにぎやかな草むらを歩いていると、
トノサマバッタやショウリョウバッタが派手に飛び立ちます。

いつもならそんなバッタを追いかけたりすることもありますが、
今日は普段見かけても気にとめない
足元の小さなヒシバッタをゆっくり観察してみます。


菱形の背中がヒシバッタのゆえん。

一見甲虫のようにも見える固い背中は前翅ではなくて、
前胸背板が伸びたものとのこと。

ということはこの下に4枚のはねがあるはずですね。


はねを引き出してみます。

ヒシバッタが飛ぶイメージはなかったのですが、
なんとも立派なはねを持っているではないですか。

このハラヒシバッタの仲間は
背中が長いタイプと短いタイプがありますが、
これは長いタイプ。(最初の写真は短いタイプ)
長い背中には長いはねが、
短い背中には短いはねが格納されているようです。

1対の透明なはねはどう見ても後翅ですね。
とすると、あと1対のはね、前翅はどこにあるのか。


後翅の前に何か小さなものがついてます。長さは2ミリほど。
なんとこれが前翅、というかその名残りのようです。

固い前胸が伸びて後翅を覆ったことで前翅の役割を兼ねてしまい、
元々の前翅は必要なくなって退化したということなのでしょうか。。

ううむ、興味が尽きません。


閉じた時は体の側面にピタッとくっついています。

いやはや実に面白い!

(アクツ)
 
自然情報(昆虫) | 2015.09.23 Wednesday 16:05 | comments(0) | - |
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